TOPページ

メニュー

観世青年研究能


2018年 812日 (日) 13:00(12:30開場)

演目
能「田村」

童子・坂上田村麻呂:浦田親良

旅僧:有松遼一、岡充、原陸

間:山下守之

狂言「伯母ヶ酒」

甥:井口竜也

伯母:茂山千五郎

能「野守」

野守ノ翁、鬼神:樹下千慧

客僧:岡充

間:増田浩紀

会場
京都観世会館 Kyoto Kanze Kaikan
料金
一般前売:¥2,000 一般当日:¥2,500 学生券:¥1,500

能「田村」

東国の旅僧が弥生中旬、都清水寺に着く。僧が今を盛りの桜を眺めていると、童子が現れ、箒で木陰を掃き清める。

僧が清水寺の来歴を尋ねると、大同二年坂上田村麻呂の御願により創建されたと語り、僧にこの所の名所を教える。

南には清閑寺、その向こうは今熊野、北には鷲の尾の寺(霊山寺)と語るうち、音羽山から月が出、地主の桜に映る。花の香、月の光、映える桜、正に春の宵の一刻は千金に値すると二人は眺め尽くす。僧は童子がただ者とは思えず尋ねると、童子は自分の行く方を見よと言って地主権現の田村堂に入って行った。<中入>

僧が桜の下で経を読んでいると坂上田村麻呂の霊が現れ、勅命により軍勢を指揮して伊勢路に入った時、安濃の松原で数千騎の敵に出会ったが、心中に仏力神力の加護を祈願すると、千手観音が現れ大悲の弓を持ち千の矢を放たれたので、敵は悉く滅びた事を語り、観世音の力を讃えて消えてゆく。

能「野守」

出羽国羽黒山の山伏が大峰葛城山へと志し、途中大和国春日の里に着くと、一人の野守の翁と出会う。そこで近くにあった謂れのありそうな池について尋ねると、翁は「これは野守の鏡と言って、自分たちのような野守が影を映す水である。本当の野守の鏡とは鬼神の持つ鏡のことで、その鬼神は昼は人となってこの野を守り、夜は鬼となってこの塚に住んだのだ」と答える。

さらに「はし鷹の野守の鏡得てしがな思ひ思はず外ながら見ん」という歌はこの池について詠まれたのかと尋ねると、翁は、昔この野で御狩のあった時、御鷹の逃げたのがこの水に映って行方が知れたことから、その歌が詠まれたのだと語る。

山伏が真の野守の鏡を見たいというと、翁はこの水鏡を見られよと言って塚の中へ消え失せる。 <中入>

山伏がこの奇特を喜んで塚の前で祈ると、鬼神が鏡を持って現れ、天地四方八方を映して見せた後、大地を踏み破って奈落の底に入る。


この公演は終了いたしました。


公演予定に戻る 公演予定に戻る

能を知る

上に戻る