KYOTO de petit能「舎利」
2021年 8月 18日 (水) 19:00-20:30(開場18:30)
- 演目
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おはなし
狂言「魚説経」
出家:茂山七五三
檀家:丸石やすし
後見:柴田鉄平
会場内換気休憩(10分)
能「舎利」(シテ:里人/足疾鬼) 松野 浩行
(ツレ:韋駄天) 林 宗一郎
(ワキ:旅僧) 有松 遼一
(アイ:寺男)島田洋海
(囃子方) 笛: 杉 信太朗 小鼓: 林 大和 大鼓: 河村 凛太郎 太鼓: 中田 一葉
(後見) 味方 團 樹下 千慧
(地謡) 深野 貴彦 宮本 茂樹 今村 哲朗 河村 浩太郎
- 料金
- 全席指定1F:¥3,000 全席指定2F:¥2,000 高校生以下無料(先着80名まで) 大学生:上記金額より¥1,000引き
*本公演は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で5月7日から延期された公演です。
・空席のある場合は、当日開場後、会場にてチケットを発売します。
・小学生以下のご来場は、子どもの安全の為保護者同伴のみとさせて頂きます。小学生以下のお子様が3人以上いらっしゃる場合は必ず保護者が2人以上付き添ってください。
尚、祖父母は保護者に含まれません。
・学生(小学生以下)は学生証の提示が必要です。
・他のお客様の妨げになると判断した場合は、退席をお願いする場合がございます。
*詳細はチラシをご確認ください。
京都・東山の泉涌寺を舞台とした能「舎利」をお届けします! ■「舎利」あらすじ
その昔、仏舎利を盗んだのは夜叉と羅刹。速疾鬼(振仮名:そくしっき)(悪鬼)である。
釈尊の滅後、帝釈天が天上で起塔供養する為に取り出した仏牙舎利(右顎の歯)の一つを盗み、足の速い韋駄天(いだてん)につかまった。
韋駄天は寺院の伽藍(がらん)を守る神とも言われ、増長天の八将の一神とされる。
そして、この話を元に作られたのが、能「舎利」である。
京都、東山三十六峯の一つ月輪山の麓にある泉涌寺(せんにゅうじ)。ここに出雲の国から旅僧(ワキ)がやってくる。旅僧は十六羅漢と仏舎利を拝みたいと言い、寺男(アイ)に舎利殿の戸を開けてもらう。僧が感涙し舎利を拝んでいると、やってくるのが里人に扮した足疾鬼の執心(シテ)。
「許し給へ!」と言いつつ牙舎利(げしゃり)を取ると、天井を蹴破って飛び上がり姿を消してしまった。
騒ぎを聞きつけてやってきた寺男は釈迦入滅の時と同様、韋駄天に取り戻してもらおうと僧と祈りを捧げる。
祈りをきいた守護神の韋駄天(ツレ)は、姿を現すとすぐに足疾鬼を追いかける。
須弥山の山頂、帝釈天を頂点とする三十三天まで追い回し、ついには天地が塞がり足疾鬼は虚空を舞い降り地上へと戻ってくる。韋駄天は足疾鬼を大地に打ち伏せ、舎利を返せと責め立てる。泣く泣く舎利を返した足疾鬼の執心はいつしか力も尽きて消え去っていったのだった。