NUE 鵺
2019年 9月 7日 (土) 14:00開演(開場13:30)
- 演目
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お話
林 和清(歌人):
能「鵺」
1962年京都生まれ。現在も在住。23歳で塚本邦雄に師事。短歌誌「玲瓏」に入会。
現在、「玲瓏」選者・編集委員。1991年第一歌集「ゆるがるれ」にて第18回現代歌人集会賞受賞。
以下、「木に緑りて魚を求めよ」「匿名の森」最新歌集「去年マリエンバートで」など、歌集4冊上梓。ほかにエッセイ集「京都千年うた紀行」など。
現在担当中の講座は、「源氏物語」「百人一首」「万葉集」「古事記」をはじめ1か月50講座。
NHK総合テレビ「百人一首歌人紀行」、KBS京都ラジオ「今朝のみそひと文字」などテレビラジオ出演も多数。
現代歌人集会理事長、現代歌人協会会員。舟人/鵺:林 宗一郎
旅僧:岡 充
所の者:茂山 茂
後見:味方 團、松野 浩行
淀川の河口、洲崎の御堂に夜な夜な現れる「光り物」。
三熊野詣を終えて都へ向かう途中、旅の僧は芦屋の里を訪れこの御堂に泊まることとなりました。
やがて夜半になると僧の前に小舟に乗った怪しげな男が現れます。
彼は自らの境遇に嘆き、かつて頼政に退治された怪物・鵺の亡魂であると明かして、僧に弔いを頼むのでした。
「平家物語」巻第四を元に、鵺の側から頼政の姿を描いた物語。
草木国土悉皆成仏の観念を拡大し、「有情非情、皆具成仏」として化生の者にまで慈悲の眼差しを向けます。
”うつお舟”に象徴される救いのない絶望の中をさまよう鵺の嗟嘆と、頼政の功績。
対照的な二つの感情が、巧みに表現された名作を、林宗一郎のシテでお楽しみ下さい。
- 会場
- 大津市伝統芸能会館
- 料金
- 一般前売S席:¥5,500 一般前売A席:¥5,000 一般当日S席:¥6,000 一般当日A席:¥5,500